前回の【洋食編】に引き続き、今回は【和食・中華編】としてテーブルマナーをご紹介します。
普段何気なくやってしまっていることが実はマナー違反だったなんてことも・・・
ぜひお出かけ前に確認し、自信を持ってお食事を楽しんでくださいね。
和食編
意外とやってしまう箸の禁じ手

①料理に端を突き刺す「刺し箸」
②小皿などの上に端を置く「渡し箸」
礼儀としてやっていてもこれはNG。手で触れないために箸があるのに、手が触れていた部分を使うのは良くないですよね。
一旦受け皿に移してから口に運ぶとスマートです。手を受け皿にする「手皿」もNGに当たります。懐紙があると便利ですね。
⑥一度箸をつけたものを食べきらず他の料理に移るのも、作り手に対して礼儀を欠くことになるためNG。
また、「箸を持ちながら何かをする」こともNGの一つ。何か別の器を持つ時は、一旦お箸を置くことが正解。
割り箸の場合は、隣の人に肘が当たらないよう、縦に割るのがスマートです。
食事の仕方
①平皿などのお皿に乗っているものは持ち上げずそのままに。小鉢やお茶碗、お椀は手に持っていただきましょう。
②和食の盛り合わせ料理は、一番左から食べましょう。左側から右側にかけてだんだん濃くなるように盛り付けられており、左側から食べやすいようになっています。
③特定のものだけを集中的に食べるのは一見綺麗ですが、マナー違反。ご飯と汁物は一口ずつ交互に食べましょう。
おしぼりの使い方

①おしぼりのマナーの基本は、「手だけ拭く」こと。男性は顔や首を拭くことも多いですが、マナー違反となってしまいますので注意です。
「右手で取り上げ、左手に持ち替える」→「両手を拭く」→「吹いた部分を内側にしてたたんで置く」
「懐紙」を持っておくと様々な用途で使えるので便利でしょう。
ティッシュやハンカチ代わりに会食で上手に使えるとスマートです。
汁気の多い料理を口に運ぶ時に、手を受け皿にするのはNG。そんな時は懐紙を左手にとって料理の下に添えて食べましょう。
口元や箸先の汚れを拭く時は、おしぼりではなく懐紙を使います。またグラスについた口紅は指で拭った後、指先を懐紙で拭きましょう。
③魚の骨や種を口から出すときに口元を隠す。
④お皿に置いた骨や種の上に、山おりにして目隠しする
汁物

①目上の人が先に開けるまで待つのが基本です。
②開ける時は、左手をお椀に添え、右手で蓋を時計回りに回します。蓋を斜めに傾け、裏側の水滴をお椀に落としたら、お椀は外側(右側にある場合右奥、左側になる場合は左奥)に置きます。
②飲むときは箸をお椀の中に入れ、見えないようにしましょう。箸先を相手に向けないようにすること、手の甲より上に上げないことが鉄則です。
④食べ終わったら蓋をかぶせます。お椀を痛めてしまうのでななめにせずもとどおりにかぶせましょう。
ご飯

①ご飯をよそうときはお茶碗の7分目〜8分目を目安に。
②おかわりをするときは一口残した状態で。
③ご飯に香の物など、おかずを乗せて受け皿代わりにしないようにしましょう。
焼き魚

①左側から少しずつ食べましょう。
②皮を残すことは失礼には当たりません。食べ終わって残った骨や皮などは、お皿の端にひとまとめに寄せましょう。
③尾頭付きの魚の場合は、裏返さず、頭と尾をつけたまま骨を剥がして皿の向こう側に置き、いただきます。
全てお箸を使わなければいけないという徹底したルールはないので、海老の殻や魚の尾頭、貝料理などは手を使っても◎。ここでもまた懐紙を使うと手を汚さず外しやすいです。
天ぷら

①淡白な味のものが手前に、味の濃いものが後ろに盛り付けられています。盛り付けを崩さないよう手前から順に食べるのがマナーです。
②天つゆにつける時は、器を持って一口ずつ天ぷらをつけいただきましょう。箸で切れる天ぷらは、お皿の上で食べる大きさに切り分けます。
③噛み切りにくいものは一度口をつけた後お皿に戻さず、天つゆの器を持って最後まで食べるようにしましょう。
土瓶蒸し

①猪口にだしを注いで味わいます。すだちは猪口に絞るのが◎
②具は土瓶から猪口に移してから、出汁と交互に味わいましょう。
③殻などは土瓶の中に残し、食べ終えたら蓋を閉めます。
茶碗蒸し

①水滴が垂れないよう注意しながらゆっくりとあけ、フタは前の右側に置いておきます。
②箸やスプーンでかき混ぜて食べてもマナー違反にはなりません。ただし食器に当てて音を立てないように注意しましょう。
③食べ終わったらスプーンは器の向こう側に置きます。
酢の物

①量はとても少ないですが、小鉢を持って、2−3口で食べきるように量を調整しましょう。
②酢みそや梅肉などが乗ってる場合も、酢の物は混ぜず、一口分ずつ適量をつけながらいただきます。
串物

先に串を外すのが◎熱いうちの方が外しやすいので、料理が出されたらすぐに外すのがベストです。一つずつお箸でそっと引き抜きましょう。外しにくい場合は串を回して外します。
フグ刺し

①中央から一枚ずつ、盛り付けた造りを崩さないように食べます。
②鴨頭ネギや薬味をフグ刺しに乗せ、巻いて食べると見映えも良く、味の変化が楽しめます。
③何枚もまとめて食べるのは野暮と言われています。薄造りを楽しみましょう。
寿司

手を使うときは体温が伝わらないよう素早く!お箸のときはしっかり掴みましょう。
【握り】寿司を掴んだら真横にして、ネタ側に醤油をつける。
【軍艦巻き】ガリに醤油をつけてネタの上に塗る。
【巻き寿司】海苔につける。
シャリが崩れたり鮮度が落ちてしまうので、握り寿司は一口で食べるのが基本です。どうしても難しければ、一口かじったら皿に置かずに続けて残りを食べます。食べにくければシャリを小さくしてもらっても◎
④大振りのお寿司の場合は、シャリを半分に分け、ネタで包んでいただきます。
⑤お刺身の場合、わさびは醤油に溶いてしまわずに、刺身に乗せ、醤油をつけて食べるのが良いでしょう。溶いてしまうとどちらの本来の味が活きなくなってしまうためです。
①お酒を楽しみたい場合には、「つまみ」を注文するのもオススメ。
定番はお造りですが、お店によっては趣向を凝らしたおつまみを用意している場合も。大将に聞いてみましょう!
②何を注文するか悩む時は
握りで何を注文していいか迷うなら「おまかせ」が無難。だいたい10貫ほどで握ってくれるところが多いですが、あらかじめ予算を伝えておくと良いでしょう。食べられないものがある場合は予約時に伝えておくのがベストです。
③お好みでオーダーするなら
お好みでオーダーするなら、白身魚や酢〆などさっぱりしたものから始め、赤身やタレの付いたものなどコッテリ系に移るのが王道。お吸い物や巻き寿司は、最後の方に食べるのが良いとされています。
中華編

円卓

主賓が最初に取ったら、回転台を時計回りに回して取っていきます。
②全員に料理が行き渡ったら、主賓が最初に箸をつけたのを確認してから食べ始めましょう。
③中華料理では、取り分けはNG。回転台を回して各自の分を取るのが基本です。
④調味料や料理が遠い場合も、立ち上がって取るのはマナー違反で、見苦しい行為とされています。必ず回転台をまわし、自分の正面に移動させてから調味料を取るようにしましょう
お皿の使い方

回転台に乗せられている取り皿は何枚使っても大丈夫です。味が混ざってしまうのを避けるため、料理ごとに取り皿を変えるのがマナーになります。②取り皿は持ち上げない。
中華料理では、持ち上げていいのは、箸と茶碗とレンゲだけ。大皿から移す時も食べる時も、手に持ってはいけないので注意です。③大皿の料理は少し残すこと。
回転台の上の料理は少し残すのがマナー。「主催者のもてなしが十分であった」ということを示します。なお、自分の取り皿に分けた料理を残すのはNG。食べきれるだけ取り分け、綺麗に食べましょう。
上座と下座は?
目上の人との会食の場合、席次も気を遣いますよね。
和食も中華も、基本的には同様に、入口から一番遠い席が上座となります。
ただし、高層階にある店などで景色が見られる席であれば、入口に近い席であっても良席となるので、「景色が一番良く見えるので」と一声かけて案内すると良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。
難しそうに感じるマナーも、基本的には相手に不快にさせず、一緒に楽しく食事をするためのもの。
最低限のマナーを抑えて、スマートにお食事を楽しんでくださいね!